このころの正当派アイドルは胸が大きいということを絶対に売りにはできないという不文律があったので、河合奈保子にしてもアグネスチャンにしても必死に体にサラシを巻いてでも胸を目立たなくさせていた、という今では信じられないような実話があった。
柏原さんも、もちろん当時はそのような世界にいたのだが、その体が外に出たい出たいと訴えているようでついに隠しとおすことができず、なんてわけでもないのだろうが、その後はけっこう体勝負をしてくれたものです。
しかし柏原芳恵は名前の字を変えてみたり歌も大人っぽいものにしたと思えば、またアイドル風のものに戻ったりと自分の扱いに関する方針が迷走する中でも不思議なくらいの芯の強さを感じさせてくれた。豊満な体を見せながらも彼女自身は自分はアイドルなのだ、という誇りを心の中にしっかり持ち続けていたのだろうか。
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